題:神戸ワイン城「長い手紙」
作者:岩崎ナギ
技法・3原色水彩
大きさ・318×410(ミリ)6号

Title : Kobe Wine Castle "A long letter"
Artist : IWASAKI Nagi
Technique / 3 Primary Colors Watercolor
Size / 318mm × 410mm(12.7"×16.4")

+おはようございます。
岩崎ナギです。

神戸市・西区民センターの課題用に3原色で、
神戸ワイン城「長い手紙」、を描きました。
今回は「対比」に力点を置いて解説しています。


明日10月22日(月)「水彩」初回です。
明後日10月23日(火)午前「デッサン」、
午後「色鉛筆」初回です。

お越し頂ける皆さん、
どうぞよろしくお願い致します!

もう始まるまで時間が少ないですが、
「行こう!」
と直感が働いた皆さん、
正解この上なく存じます。
どうぞよろしくお願い致します!

では以下指導案です。

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1・構図を定める

風景でまず大事なのは構図です。

構図が決まらないと気持ちも乗らず、
例え時間を費やしても、
不思議と上手く描けません。

構図は色々な側面で説明可能ですが、
今回はその内「対比」に注目します。

例えばアーチの内と外での明暗対比や、
雨が降る所と降らない所、
太い柱と細い椅子の木組み、
動く人旗雨と動かない建物群、
内外・明暗・大小・動静、
あらゆる対比を用いて、
生きた構図を掴み取ります。



2・明中暗

写実傾向の絵は明中暗で完成します。

意味は明るい色から描き始め、
暗い色まで塗り進め完成という事です。
既に多くの方がご存知の事と思います。

ただ広く流布している誤解には、
なお気を付けなくてはなりません。

それは明るい色で明るい所から描く、
という誤解です。
正解は・・・
「明るい色で暗い所から描く」です。

人間は明暗で立体を把握しますから、
暗い部分を影とし立体把握が可能な中、
描き進める方が人間の感覚と近いです。

更に明色の上に暗色は塗れますが、
その逆は無理です。

つまり明中暗の中で、
明が最も広い面積を塗る事が可能で、
中暗と進めるにつれて範囲を狭めて、
立体感を増しながら完成に到る訳です。



3・完成

完成しました。

完成しました。

画面は均質に仕上げられるよりも、
ご自身の心情的に大切なものを、
最も密度高く描写し、
それ以外は基本的に近い所から、
優先順位が付いて行きます。
つまり近い所ほどしっかり描きます。

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です。

まだ寒くならない内に、
パッと風景を描きましょう。

ではまた!