「穴あき街・穴あき天使・ムッシュ可燃は甦る」
習作完成/作者・岩崎ナギ
"Pierced Town, Pierced Angel, Monsieur Burnable Resurrecting"
Study, Artist: IWASAKI Nagi

+おはようございます!
岩崎ナギです。

次の大作「穴あき街・穴あき天使・ムッシュ可燃は甦る」、
の準備素描です。

「穴の空いた街の穴あき天使・タテナガ」を作った時、
「ヨコナガ」も構想中である事をお伝えしたかと思いますが、
その「ヨコナガ」がこれです。

ただ題名が余りに長いので「ヨコナガ」は省きました。
どこかの家電メーカーかが、
商品名で使っていたような気もしますし。

「ムッシュ可燃は甦る」、
これが主題ですね。

最近の事かと思いますが、
時々耳にするようになった説で、
『民主主義は必ずしも世界各国の事情にあったものではない』
という説があります。

それは良く解る所もあります。
より宗教的でなければ、
より習慣に基づかなければ、
より強権で抑制されなければ、
治まらない国や地域もあるでしょう。

しかしそれでも・・・

どこかの国で、
第なんとか婦人にあたる女性が、
飽きたため経済的に養うのが、
「もったいなく」なり、
『不倫した』と単なる濡れ衣を着せられ、
座って顔が出る程度の穴を掘られて座らされ、
「石打ち」の刑に処せられるのが
(石と言うと日本人の方の中には、
『小石』を連想される方もおられるでしょうが、
目抜き通りに敷いてある『石畳」のような石が、
近距離から滅茶苦茶に叩き付けられる訳です。
とうぜんグシャグシャに潰れるため、
毛布のような厚い布を巻いておきます)、
・・・正しいとは思えません。

どこかの国で、
産み過ぎたという理由で、
子供が密林に生きたまま埋められ、
その上を踏み固められるのが
(日本のNHKドラマ『おしん』でも真冬の川で、
おしんの母が流産しようとする場面があり、
つい半世紀前までは実際にもこの国でも、
「口減らし」があったかと思いますが)、
・・・正しいとは思えません。

どこかの国で、
民族が違うという理由で、
意味もなく弾圧され、
むりやり臓器提供されられるような事が、
・・・正しいとは思えません。

これらは全て行き過ぎであり、
宗教が違う、伝統が違う、政治形態が違う、
で看過できないものです。

民主主義にこれまで累積した問題があり、
行き過ぎと過ちがあり、
現在でも様々な問題を目の当たりにするにしても、
基本的人権においては、
全ての人が平等である民主主義の理念は、
あらゆる前提を付ける事なく、
堅持すべきものです。

『民主主義は必ずしも世界各国の事情にあったものではない』
で流す事の出来ない事が世界にはある・・・
・・・それで描いたのがこの作品、
「穴あき街・穴あき天使・ムッシュ可燃は甦る」です。

「ムッシュ可燃」が甦り、
希望を伝えて行けるように、
また頑張って行きたいと思います。

文末の動画は民主主義の実情や行き過ぎ擁護する事の困難さその上での希望、
などについて深い示唆を与えてくれた「7月4日に生まれて」の動画です。
また機会あればご覧になってみてください。

では!



• A Hard Rain's A-Gonna Fall •
"But I’ll know my song well before I start singin’"
「激しい雨が降る」
"でも俺は歌い始める前からそれが良い歌だって気付くよ"