3原色水彩「MYTHES ET SINGULARITE」 作者:岩崎ナギ
神戸市立西区文化センター」講座用
3 primarycolors Watercolor
Title: "MYTHES ET SINGULARITE"
Artist: IWASAKI Nagi

おはようございます!
ご無沙汰していました、
3原色水彩画家の岩崎ナギです。
とても忙しく過ごしています。

フランス、パリの
サロンドートンヌに入選して渡仏し、
おかげ様で1点お買い頂いて帰宅しました。

明日は「神戸市立西区文化センター」講座です。
サロンドートンヌ会場で風景を描きました。
今年はシャンゼリゼ通りではなく(オリンピック準備の都合で)、
商業的な展示会場でしたが、
それはそれで吸収してきました。



以下指導案です。
ご高覧よろしくお願い致します。

いつもありがとうございます!

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1・範囲を絞る

今回は西区役所の3階を描きますが、
屋内なら範囲を絞りやすいかも知れません。

風景で多い失敗の一つに「あれもこれも」
となり印象の薄い作品となる事があります。

屋外屋内共に特定の「これを描きたい」を、
決定し(基本的には)ど真ん中を外した、
適切な位置に最も描きたい題材を配し、
後は描きたい題材が活きる構成を探すのが、
範囲が絞れた構図に繋がる方法に思います。

作例ではカバの彫刻をまず位置決めし、
他の構成はカバが活きるよう配しました。



2・全体的に手を入れる

構図決定後は全体的に手を入れて行きます。
空間的に隣合っていない所でも明度が同じ、
重要度が同じ距離が大体同じ、な所は、
同時期に手を入れるようにします。

先ほど決定した最も描きたいものに、
最も時間を割くわけですがそれでも、
そればかり描くわけではなく全体を見て、
一枚の絵として完成させていきます。



3・完成

完成しました。

現場での即興で描き込みは浅いですが、
風景の場合は現場で十全に描ける事は、
むしろまれで天候の変化や閉館時間、
描き手自身の予定に左右される事が、
殆どではないでしょうか?

それだけに前項通り全体的に進め、
かつ最も描きたいものに最も手を入れ、
いつでも終われるよう進行させます。