題:果物皿
作者:岩崎ナギ
技法・3原色水彩
大きさ・318×410(ミリ)6号

Title : Shell
Artist : IWASAKI Nagi
Technique / 3 Primary Colors Watercolor
Size / 318mm × 410mm(12.7"×16.4")

+おはようございます。
岩崎ナギです。

神戸市・西区民センターの講座用に、
3原色水彩「貝殻」を描きました。

無彩色に近い題材ですので、
中間色を主とする、
いわば着彩であっても、
デッサン的な要素の強い課題となっています。

岩崎ナギのデッサン講座は、
輪郭線ではなく、
明暗を用いる手法ですので、
水彩にも簡単に応用可能です。

さて現在、神戸市・西区民センターでは、
10月に始まる「秋季講座」の募集を、
岩崎ナギの3講座も含めて
(「デッサン」「デッサンと色鉛筆」「すてきな水彩」)、
9月5日(水)まで行っております。
ご興味のある方はよろしくお願い致します。

以下、神戸市民文化振興財団のWEBからも、
申込可能です。
ご関心のある方はご覧になってください。

「デッサン」
https://www.kobe-bunka.jp/course/course/detail/20380

「デッサンと色鉛筆」
https://www.kobe-bunka.jp/course/course/detail/20381

「すてきな水彩
https://www.kobe-bunka.jp/course/course/detail/20379

・・・です。
ご関心頂き、
ありがとうございます!

では以下指導案です。
ご高覧よろしくお願い致します。

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1・グレーを制する者は・・・

グレーを制する者は絵画を制す、
の格言どおり中間調が豊かなら、
表現力の高い絵が描けます。

グレーを上手く使うためには、
鉛筆ならF、HB、B、2Bを、
核とし6割くらいの濃淡に用います。

3原色なら赤青黄を予め混ぜ調整し、
中間色で濃淡に絞って表現するのも、
一案と言えます。





2・色味と細部を同時に調整

基底部となる中間調を作ったら、
赤青黄を画面で混ぜながら、
色味と細部を同時に調整します。

鉛筆ならB系の濃く柔らかい、
3B、4B、5B、などは、
この時点から、
H系の硬くロウ分が多い、
H、2H、3H、4Hなどは、
その次の段階から使い始められると、
最も綺麗に発色させる事が出来ます。



3・完成

完成しました。

B系の柔らかい鉛筆が中盤なのは、
使う場所をある程度絞り込んで。
画面の汚れを最小限にするためです。

H系の硬い鉛筆が終盤なのは、
B系の前にH系をのせると、
H系のロウ分でB系の粉が弾かれ、
綺麗に発色しないためです。

最終盤は鉛筆、3原色ともに、
穴など極端に明度の変わる箇所を、
強調ぎみに表現して締め完成します。


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・・・です。
ご高覧頂き、
ありがとうございます!

またよろしくお願い致します。