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デッサン講座「生徒さん作品」紹介 [岩崎ナギ「アート講座」]

001・2018デッサン・小松さん・風景.JPG

*生徒さん作品・小松さんの作品
*IWASAKI Nagi's student work: Komatsu-san's work

+おはようございます。
岩崎ナギです。

9月5日(水)まで神戸市・西区民センターで、
10月に始まる「秋季講座」の「募集」を、
岩崎ナギの3講座、
デッサン」「デッサンと色鉛筆」「すてきな水彩」、
とも行っております。

002・「おすすめの講座・3講座・2018」・510.jpg

岩崎ナギ3講座
*IWASAKI Nagi 3 lectures

西区民センターのパンフレットにも、
ご掲載頂きました。
ありがとうございます!

その募集に合わせ、
生徒さん作品をご紹介いたします。

今回は生徒さん作品は、
デッサン」講座の作品です。

デッサン」講座の、
神戸市民文化振興財団URLは以下です。

https://www.kobe-bunka.jp/course/course/detail/20380

現在「デッサン」講座では、
水彩、色鉛筆、油絵、などの、
色彩表現にも応用しやすい、
「明暗法」による表現をお伝えしています。

「明暗法」とは、
基本的に輪郭線に依らず、
明暗階調によって「鉛筆で塗る」感覚で、
色彩表現に応用しやすい技法となっています。

「明暗法」によるデッサンで、
大家の作品例としては、
スーラ―の「座る麦わら帽の少年」などを挙げる事が出来ます。

003・スーラ作品.jpeg

+ジョルジュ・スーラ「座る麦わら帽の少年」(1883)
+Georges Seurat: Seated boy with a straw hat (1883)

見事に明暗階調のみの作品ですね。
輪郭線というものが存在しません。
とても解りやすい作例です。
色彩にすぐに結びつきやすい技法と言えます。

もちろん教室では、
ご自身の技法でも結構ですから、
岩崎ナギの指導はご参考程度にして頂いて、
輪郭線をお使い頂いても大丈夫です。

ただ折角の縁あってお越し頂くのですから、
「明暗法」を修得して頂ければ、
それに越したことはありません。

さて生徒さんの作品をご紹介いたします。

一番上に掲載しました小松さんの作品は、
透視図法的な理解に加えて、
前述の明暗法により、
例えば光が直接あたる建物の正面より、
側面の方が同じ「白い建物」でも、
暗くなっています。

一見、当たり前の事のようですが、
「白い建物」という事に捉われて、
影を付ける事を手控えられる方も、
意外と多くおられます。

しかし例えば「白い」ものも夜の闇では「黒い」。
あるいは、そこまで極端に考えなくても、
日中にも「階調」は存在している・・・

・・・そうお考え頂いた時、
色彩にも通じるデッサンの道が開けるかも知れません。

002・2018・デッサン・小松さん・想い出写真.JPG

生徒さん作品・小松さんの作品
IWASAKI Nagi's student work: Komatsu-san's work

実際、同じ小松さんの、
初めて水彩に取組まれた作例で、
ヴェネツィアをご自身の写真から描かれた作品でも、
水彩による階調を作られて、
第1作目から、
上手くデッサンでの修練が活かされています。

003・2018デッサン・斉藤さん.JPG

生徒さん作品・斉藤さんの作品
IWASAKI Nagi's student work: Saitou-san's work

斉藤さんの作品は、
西神中央駅の前にある「プレンティ広場」と「そごう」、
そして行きかう人を楽しく描かれています。

人の動きがあるのが良いですね!
建物はどうしても動きが少ない題材ですから、
人とか旗とかそよぐ木々とか、
動くものを画面に入れられると、
空気が動く感じがあります。

SOGOの文字から落ちる影も、
この定点において朝の時刻を表していて、
時の要素を絵に追加する面白味があります。

004・2018・デッサン・山下さん.JPG

生徒さん作品・山下さんの作品
IWASAKI Nagi's student work: Yamashita-san's work

山下さんの作品も、
「明暗法」による美しい作品です。

西神中央公園の池の所から、
医療センターを描かれた訳ですが、
先程もお伝えしましたように、
そよぐ木々を入れられた事で、
構成要素が少ないにも関わらず、
「動き」が画面にありますね。

後ろの建物が青っぽいのも、
空気が層をなせば青っぽくなり、
遠いものほど青く見える、
「大気遠近法」に適っています。

良い意味で大づかみに捉えられておられるので、
伸びやかな印象のある一作です。

手の指先でものを掴む、
「精密把握」が難しくなっておられる、
というご事情から、
たなごころを用いて鉛筆を持たれる、
「握力把握」での描法ですが、
それが却って細かい所に拘泥しない、
大きな動きのある絵を生んでいるのかも知れません。

・・・

以上です。

このようにデッサン講座は、
「明暗法」を基軸として、
絵を志す全ての方に開かれています。

この「デッサン講座」に、
ご興味ある方は、
以下の神戸市民文化振興財団URL(↓)を、
ご覧になってくださいね。

https://www.kobe-bunka.jp/course/course/detail/20380

初開講日は10月23日(火)10時~12時、
となっております。
神戸市民文化振興財団の講座は、
近隣の方を対象としておりますので、
受講料が安いのも魅力です。

次回は「水彩講座」をご紹介する予定です。
ではまたよろしくお願い致します。
いつもありがとうございます。
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カズノコ

生徒さんの三作品、いずれも見ごたえがありますね!
明暗法による作画、よく見て描くの繰り返し、これが少しでも良くなる方法かもしれませんですね。

最近、三原色の色鉛筆✖3で、例の川口の景観を描き始めましたが、難しいですね。この課題の絞り、当分これで試してみようと思っています。
なお、前回の貝のテーマは、難しかったのでパスしてしまいました。悪しからずね!
by カズノコ (2018-08-31 23:21) 

岩崎ナギ

カズノコさん→ご覧頂きありがとうございます!
本当はぜひ全員の方をご紹介したい所ですが、
今回は風景課題に絞り、
更に3名の方だけに限定して、
話題が散漫にならないようにしました。

色んな描き方がありますし、
それぞれに正当性がありますから、
明暗法でなくても良いのですが、
明暗法なら着彩による立体的な表現に結び付けやすいのは、
間違いのない所です。
そこがこの技法の利点ですね。

三原色×3、
これは正に「慣れ」以外の何物でもありませんから、
根気よくお続け頂くと、
自転車同様「ふいといつの間にか」、
乗れる(描ける)時がありますよ。

いつもご覧頂いて、
ありがとうございます。
by 岩崎ナギ (2018-09-02 10:12) 

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