*生徒さん作品・山田さんの作品
*IWASAKI Nagi's student work: Yamada-san's work
〇おはようございます!
岩崎ナギです。
あと2日になりました、
9月5日(水)までの神戸市「西区民センター」、
「秋季講座」募集、
今回は「すてきな水彩」講座をご紹介します。
岩崎ナギの担当します「すてきな水彩」講座は、
神戸市「西区民センター」で、
月曜「朝10時~12時」に開講している講座です。
「3原色法」つまり「赤青黄」のみで、
描くことを特色としています。
もちろんどのような水彩技法でも、
自由にお描き頂けますが、
お伝えするのは主に3原色法、
という事です。
さて2016年後半から、
3原色法に絞って2年目。
受講して頂いている生徒さんの中にも、
「3原色法の使い手」と呼称するのが、
相応しいような方々が、
段々と増えて参りました。
3原色法は入口こそ一見難しそうですが、
結局は3色しかありませんから、
要は「慣れ」が肝心であって、
自転車と同じく、
描き続けている内に必ず上手くなる、
そういう技法です。
そのような一定の修練を経て、
講座名どおり「すてきな水彩」を、
お描きになるのが冒頭と下にお載せしました、
山田さんです。
風景に見られる灰色は、
3原色に由来する事による、
微妙な色味を持っています。
その長所が更に進展したのが、
同じく山田さんの下図「果物皿」です。
画面で調色された、
微妙な色あいの果物はもちろん、
やはりここでも敷布のグレーが、
3原色混合で作られ、
画面を支えています。
*生徒さん作品・山田さんの作品
*IWASAKI Nagi's student work: Yamada-san's work
次にペンを併用した、
福嶋さんの作品です。
*生徒さん作品・福嶋さんの作品
*IWASAKI Nagi's student work: Fukushima-san's work
ペンを利用する事で、
3原色による混色と塗り分けに集中でき、
速度を持ちながら、
美しく仕上げられています。
立体感としては、
その分、弱くなる訳ですが、
絵の全てが立体感を必要とする訳ではありませんので、
ペンによる輪郭線の併用も、
この作例では、
とても上手く行っていると思います。
もう少し対象の距離が近く、
大きさも比較的小さい人物画では、
福嶋さんも主に立体感を通じて、
対象を表現しておられます。
*生徒さん作品・福嶋さんの作品
*IWASAKI Nagi's student work: Fukushima-san's work
同じ人物画でも、
立体感を中心に据えず、
より絵画的な筆致で、
人物を掴んでおられるのが、
杉山さんです。
*生徒さん作品・杉山さんの作品
*IWASAKI Nagi's student work: Sugiyama-san's work
必ずしも立体面に沿わない、
より恣意的な筆致で、
ご自身の目を通して捉えられた、
人物像を余分な手数を入れ過ぎず、
的確に表現しておられます。
*生徒さん作品・村上さんの作品
*IWASAKI Nagi's student work: Murakami-san's work
自身の見方を反映された作品としては、
村上さんの作品も童画のような、
温か味のある作風が印象的です。
誰でも子供時代に経験するような、
自分の体に大きさに比して、
大き過ぎる野原や、
強すぎる夏の日射し、
それを上回る子供の好奇心などが、
写実と単純化を織り交ぜて、
面白味を持って表現されています。
最後にご紹介するのは、
大山さんのカフェを描いた作品です。
*生徒さん作品・大山さんの作品
*IWASAKI Nagi's student work: Ooyama-san's work
透視図法の効果的な作品ですが、
それ以上に洒脱な構図が目を惹きます。
オレンジと緑という、
補色対比に近い色の組合せと配置。
手前の曲線的な細い枝と、
看板などの直線的な構成。
黒板などの小さな文字と、
木々などの葉の大きな塊の大小。
一言でまとめれば、
対比の効いた構図、
と言えるでしょうか。
それがこの作品の最大の強みです。
・・・以上です。
これで2018年・神戸市「西区民センター」
「秋季講座」のご紹介を終わります。
最後にもう一度、
神戸市「西区民センター」での、
岩崎ナギ「3講座」とそのWEBページを、
下にまとめます。
「デッサン」
https://www.kobe-bunka.jp/course/course/detail/20380
「デッサンと色鉛筆」
https://www.kobe-bunka.jp/course/course/detail/20381
「すてきな水彩
https://www.kobe-bunka.jp/course/course/detail/20379
・・・です。
お読み頂き、
ありがとうございました!
次回はマレーシア水彩祭と、
パリ・サロン・ドートンヌで、
岩崎ナギチームから岩崎ナギ自身を含め、
合格者が嬉しい事に結構出ましたので、
まとめてご報告したいと思います。
ではいつもありがとうございます。
またよろしくお願い致します。