題:落葉で「秋」
作者:岩崎ナギ
技法:3原色水彩
大きさ:10×14.8センチ(葉書サイズ)

Title: Fallean leaves' "秋" means "Autumn"
Artist: IWASAKI Nagi
Technique: 3 Primary color watercolor
Size: 10 x 14.8cm (Post card size)

〇おはようございます!
岩崎ナギです。

神戸市・西区民センターの、
デッサン講座色鉛筆講座水彩講座」用に、
落葉で「秋」を描きました。

西神中央公園で落葉を集めて来て、
模造紙に貼り、
それを見ながらその場で構成して、
描いて行きました。

今回はハガキの大きさに描きました。
皆さんもお作りになられて、
お孫さんなどにお出しになるのも、
良いかも知れません。

ウルビーノ水彩祭の募集の方は、
おかげ様で募集開始2日目で、
10名の方が決定しました。
最大で33名まで募集したく思います。
ぜひご応募よろしくお願い致します!

ただ水彩祭ですから、
合う合わないはありますので、
合わなくてもガッカリしないで下さい。
自分が合う所で頑張る。
これです!

その上で描きに描いている内に、
興味を持たなかった分野の方ですら、
「いいね!」っと言って頂けたら、
それは最高だと思います。

また昨日伺ったギャラリー「アムリタ」の、
お知合いの方の個展パーティーで、
「水彩展」に出す意義について、
ある方からご質問を頂きました。

もちろん「水彩」を描く意味は人それぞれです。

岩崎ナギは長く描き続けるには、
高価な岩絵具を使う日本画や、
油絵では無理だ、という経済的な理由から、
11年前に始めたのが最初です。

ところがこういう「経済的必然性」を、
意外と馬鹿にする人も多い。

『どうして油絵で描かないの?』とか、
『どうしてもっと高価な材料を使わないの?』とかは、
モディリアーニが油絵具をキャンバスが透ける位に薄く塗り、
パリの敷石を剥がして彫刻を作った必然性の前に、
ほとんど力を持たない質問だと思います。

つまり必然とは「経済的必然性」を含むものであり、
「出来る事で100%頑張る!」方が、
「出来ない事をただ言い続ける」より、
個人的には遥かに良いと思います。

昨日ご質問頂いた方も、
水彩を描いておられる方でしたけれど、
ウルビーノ水彩祭をおススメする時に、
『どうして今、水彩なの、
普通は油絵とかの方が評価が上じゃないの?』
とお訊き頂いた時に、
上述の「必然性」についてお答えし、
更に次のように付足しました。

『今は新興国の伸びがアジアを中心に著しい。
しかしながらまだまだ経済的に貧しいため、
水彩が非常に盛んであり技術程度も高い。

その新興国を中心に水彩に伝統を持つ欧州や、
日本を含めた各国からも無数の水彩作家が、
ウルビーノを含めた水彩祭に多く参加し、
水彩は時代の一潮流となっている。

今後30年はその「水彩の世紀」であり、
今水彩が熱気を持っている時にあたって、
潮流の一部として時代を創り出せるなら、
我々はごく幸せでありそこに意義がある。』

とお伝えしました。
もちろん油絵や日本画、
インスタレーションを含めた、
様々な表現を侮るものではありません。

しかしこの方にお伝えしましたように、
私たちの動きが時代と連動する事はまれであり、
今水彩が世界中で盛り上る時代に参加できる事は、
水彩を志す私たちにとって本当に幸運な事なのです。

では以下指導案です。
頑張りましょう!

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1・葉を字形に配する

薄く字形を描いた上に葉を配し、
描画して行きます。

全てを形作るだけの枚数がなくとも、
数枚を繰返し用いれば大丈夫です
(作例では最上段写真の8枚)。
角度、大きさも自由に変形します。



2・リズムを考える

色相、濃淡、大小などで、
葉の並べ方にリズムを与えます。

作例では「のぎへん」の木部分に、
大きなモミジを1枚そのまま用い、
大小に変化を付けました。

加えて青味の残る葉や真紅の葉など、
色でもリズムを与えています。



3・完成

完成しました。

前回学んだ浮き方と影の関係を、
用いて落葉の軽みを表しました。

葉脈も全て同じ強度では引かず、
線の強弱で抑揚を付しました。

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以上です。
ではまた改めまして、
よろしくお願い致します!

いつもありがとうございます。