3原色水彩「名古屋市科学館」作者:岩崎ナギ
神戸市「西区文化センター」講座用に描きました。
今週始まる4月生3回目まで入講可能です(詳細下記)。
IWASAKI Nagi Watercolor Lecture Kobe Japan.
3 Primary Colors' "Nagoya City Science Museum".

3原色すてきな水彩: https://www.kobe-bunka.jp/course/course/detail/25656
3色で始める水彩色鉛筆: https://www.kobe-bunka.jp/course/course/detail/25658
デッサン: https://www.kobe-bunka.jp/course/course/detail/25657

〇おはようございます!
神戸市「西区文化センター」、
岩崎ナギ講座用に、
名古屋市科学館
を描きました。

吹抜が面白い建物ですね。
指導案でも触れましたが、
「面白い」気持ちを絵にされるのが、
やっぱり一番ではないでしょうか?

では以下が指導案です。
ご高覧よろしくお願い致します。

+++++



1・主題の設定

風景はパッと気持ちが惹かれた所を、
お描きになるのが一番です。

惹かれた所の「どこに」惹かれたか、
少し掘り下げて主題を設定します。

例えば作例の名古屋市科学館なら、
一部が吹抜の変化ある空間の中で、
巨大な球体と下から見上げる人との、
呼応しながらの対比が主題です。

この様に主題を設定する事により、
どこを構図の中心に持ってくるか?
がハッキリします。

中心と言っても画面ど真ん中は避け、
核となる所を画面3分の1に入れると、
不思議と上手く行きます。



2・濃い所から塗る

鉛筆でも水彩でも「濃い所」から、
「薄く」描いて行きます。

最初「薄く描く」基本は広く普及し、
多くの方がご存じですが、
薄い色で「濃い所」から描く基本は、
比較的に普及が遅れている様です。

濃い所から描いて薄い所を塗り残し、
濃い所から薄い所にぼかすのが基本。
この方法で立体感を維持しながら、
描画を進められるので、
人間が普段見ている感覚に沿った、
自然な把握が可能です。

まず全体的に濃い所を把握する事で、
画面全体への明暗の割振りが適切か、
早期に確認できる利点もあります。



3・完成

完成しました。

第1項でお伝えしました通り、
作例は人と建造物の呼応と対比が、
主題だった訳ですが、
この例に限らず点景人物を入れると、
事物の大きさを効果的に伝えられ、
また作例では静止した人物ですが、
動いている人物なら絵も動的になり、
退屈な絵を避ける手段となり得ます。

+++++

・・・以上です。
いつもありがとうございます!
またよろしくお願い致します。

岩崎ナギ
日本水彩画会・会友
Japan Nagi Art Studio, JNAS代表