水彩 「モデル」
作 #岩崎ナギ 
#神戸市立西区文化センター 講座指導案
#Nagi Watercolor Art, "Model"
#Artist #Nagi for own Lecture in Japan

モデル経験ナシの方で最初20分座れず
皆さんで背もたれ用意
The lady haven't model experience,
& couldn't pose 20 min. at first.
The participants set backrest.

〇おはようございます!
3原色水彩画家の岩崎ナギです。

「神戸市立西区文化センター」岩崎ナギ講座用に、
モデルさんを描きに行きました。

初めてモデルをされる方との事で、
最初は20分座る事が出来ず(見た目よりキツイ!)、
参加者の方で背もたれを用意したり、
小柄なモデルさんでしたので、
足が接地しやすいよう画板を敷いたり、
みんなでモデルさんがポーズしやすいよう配慮し、
後半は順調に絵が描けました。

では以下が指導案です。
ご高覧よろしくお願い致します。

+++++++



1・上から順に描かない

表題どおり上から順に描かないのが、
人体比率に注意して描く時の要点です。

上から描くとは頭から順に肩、手、足、
と描いてしまう描き方の事を指します。
このやり方では余程うまい人でないと、
下に下に段々位置がずれてしまいます

頻出の例では鼻が長くなり口が下がる、
首が長くなり肩が下がり手が長くなる、
作例は半身像ですが全身像の場合には、
画面に足まで入れる計画しながら出る、
などが頻出の上手く描けない例です。

やはり測定棒(鉛筆でOK)で測って、
頭、手、肩、膝、全身像なら足の位置、
などを割出すのが特に初歩の内は重要。

比率が測定を積み重ね叩き込まれたら、
(例えば座った状態で手の位置は、
頭身の比率で測れば2.5~4頭身)
その後はどんな描き方でも大丈夫です。



2・顔と手を先行させる

基本的な描き方の場合は顔と手が、
人物画の要点となります
(芸術は自由ですが基本は、です。)

他所よりも先行して少し余分に描くと、
絵の進行にも勢いが生まれます。

具体的な描き方のコツとしては、
機械的に線を引いてしまわない事です。
例えば唇は口の端は締まりが強く、
陰影が強くなりますが中間部分は弱い。
目の上瞼は影が強く出ますが下は弱い、
など人体は微妙な変化に富みますので、
特に顔と手に於いて微妙な変化を捉え、
息づくように描くのがコツです。



3・完成

完成しました。

最後になりましたが過程に見える通り、
背景を付けるなら最後にまとめず。
最初から少しずつ付けて行きます。

一枚の絵として最適な背景を探り、
完成させるには過程が必要だからです。