題:「パン籠」
作者:岩崎ナギ
技法・3原色水彩
大きさ・410×318(ミリ)6号

Title : Breadbasket
Artist : IWASAKI Nagi
Technique / 3 Primary Colors Watercolor
Size / 410mm × 318mm(16.4"×12.7")

+おはようございます!
岩崎ナギです。

昨日書きましたように、
連投となりますが、
指導案「パン籠」を投稿いたします。

パンは好きな画題ですので、
かなり描き込みました。

では指導案です。
ご指導よろしくお願い致します。

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1・乾式と湿式の長所を活かす

日本の水彩は乾いた紙の上に、
描いて行くのが主流ですが、
他の国々では濡れた紙の上で、
直接絵具を混ぜるのが主流です。

乾いた紙に描く時の長所としては、
細かく正確に描ける所で、
正に日本人の特質に合っています。

濡れた紙に描く時の長所としては、
1・調色過程が減り発色が良い
2・絵具同士が重なり一体感がある
3・感覚的に調整可能
等があります。

初期段階では色を美しく保ち、
一体感を伴い調整するため、
濡れた紙で直接混ぜています。

デッサンの場合は寝かした鉛筆で、
大きく陰影を施します。



2・乾いた紙の上に細かく描く

次に乾いた紙に細かく描きます。

パンの凸凹等を再現しますが、
一体感を保つため同明度の所は、
基本どおり同時期に描きます。

マスキング液を用いて、
加筆から保護する箇所を作り、
マスキングが乾いてからはがすと、
細かい凸凹が表現できます。

唯マスキングをはがした後に、
そのまま放っておかずに、
調整のため再加筆して、
全体の中での明度・色味を、
適正に保つ事も重要です。



3・食べ物の表現

鉛筆デッサンの場合はF~2B、
水彩なら赤味を心持ち増して、
美味しそうに表現します。

H系の鉛筆は細かく描けますが、
質と色が硬く冷たくなるので、
多用は避けます。

水彩や色鉛筆も同様に、
寒色よりも暖色を増して、
美味しそうに仕上げます。

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・・・です。
お読み頂きありがとうございます。

明日も指導案を連投予定です。
よろしくお願い致します。

ではまた!