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水彩「片手を上げてサヨウナラ」 [水彩・基本]

003・水彩完成「片手を上げてサヨウナラ」」・510.jpg

作者: #岩崎ナギ #神戸市民西区文化センター 講座用 #水彩
「 #水彩」7月4日(月)10時~「 #デッサン」5日(火)10時~
「 #色鉛筆」5日(火)14時~ 作品題「片手を上げてサヨウナラ」
ご希望の方は西区文化センターに直接お申込み頂ければ嬉しいです。
#Artist: IWASAKI #Nagi 3 Primary Colors #Watercolor
Title: Good Byeee with Waving One Hand Size: 32 x 41cm

001・準備素描「片手を上げてサヨウナラ(アルバニア2022)」・510.jpg

1・構図を決定する

今回は店舗を描きます。
風景画でも他の絵でもそうですが、
まず始めに決定するのは構図です。

風景画の構図で多くある失敗の一つが、
欲張って色々なものを入れ過ぎる、
という事ではないでしょうか?

作例では店舗の入り口部分に絞って、
そこで行われる(架空の)人生劇を、
主題にし構図を決定しています。

具体的には画面3分の1の所に、
それぞれ重要な題材を置いています。
つまり左3分の1に入口、
右3分の1に片手を上げる女性、
下3分の1に店長と叱られる女性店員、
といった具合です。

3分の1に重要なものを持ってくると、
上手く行く法則を必ずしも使う必要は、
ありませんが憶えておかれると、
使える局面は必ずあります。

002・第1段階.JPG

2・暗い所から先に描く

写実傾向の絵を描く時には、
暗い(明度の低い)所から描きます。

明るい所から描くという誤解が、
意外と広く流布していましたが、
これは「明るい色から用いて、
暗い所から先に描く」の誤りです。

使う色は明度の高い色から使い始め、
明度の低い色に移項します。
理由は明度の低い色(濃色)の上に、
明度の高い色は載せられないからです。

暗い所から描く理由は立体感を維持し、
描き進められるからです。

この段階の作例も明るい所の色を、
殆ど載せていない状態ですが、
立体感は維持され何が描かれているか、
判別しながら描き進められる状態です。

003・水彩完成「片手を上げてサヨウナラ」」・510.jpg

3・完成

完成しました。

今回は店舗という事で人間劇と、
それを彩る光の効果に着目しました。
どこで風景をお描きになる時にも、
主題を設定されると光の扱いなどを、
どうすべきか判断が付き易くなります。
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牧野一雄

講座は、読むと本当に勉強になります。
まず、構図で欲張って詰め込み過ぎること、三分の一の法則、これは「黄金比率」と言っていいものですか。最近、花ばかり描いていますが、光線のことはすっかり頭からなくなっていました。
 これからも、どうぞよろしくご指導のほどお願い致します。
by 牧野一雄 (2022-07-05 15:36) 

岩崎ナギ

カズノコさん→おはようございます!
お読み頂いてありがとうございます。
黄金比率に属するものかは解りませんが、
経験上会得したものです。
黄金比率かも知れませんね。
こちらこそまたどうぞよろしくお願い致します!
by 岩崎ナギ (2022-07-08 12:38) 

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